秋は農作物の収穫に忙しい時期だ。11月に入ると一段落した感があるが、9月、10月は稲刈りや大根、ジャガイモ掘りの話題が新聞、テレビを賑わした。子供たちが元気よく農作物を収穫する体験はもっと盛んになっていいと思う。スーパーや八百屋に並んでいる野菜しか知らない子供たちにとって、土のついた作物を自分の手で採る作業は貴重な体験に違いない。
私たちもそんな大人向けの体験がやれないか考えてきた中で「丸ごと体験」に行きついた。収穫して終わりではなく、収穫までのプロセスを楽しむ趣向である。
場所は黒松内町の冨田農園。春から初夏に種蒔きをして、夏には雑草取り、平行してカボチャ、キュウリなども栽培したので、楽しみは倍加する。去年の蕎麦では大変な思いをしたので、今年は大豆に変更。11月5日には参加した8名で11kgを収穫した。この豆は冬の間に味噌作りに使うことにして、6月には地元産の大豆を用いて豆腐作りを行った。冨田さんご夫婦の指導よろしく、絶品の豆腐が出来上がった。併せて高品質のおからと豆乳も。昼食代わりに食べた寄せ豆腐の旨かったこと。こんな大人の収穫体験をもっと多くの人に楽しんでもらいたいと来年に向けて計画中である。