フットパスや登山道などの歩く道を利用していて気になることがある。手入れが行き届かず、草やササが歩道まで進出している道が目に付くようになったからだ。管理する側の財政難とか人手不足が関係しているのかもしれない。以前はきちんと整備されていたのに、久しぶりでいったらササで道が塞がっていたところもある。
特にササの繁殖力は旺盛だ。恐らく3年も放っておくと、歩くのに難儀する状態になってしまう。山仕事をしている人の話では、ササの繁茂を弱らせるには少なくとも3年は刈り続ける必要があるとのことだった。その通りだと思う。
それならば、私たちができることはないかと、前々から考えてきた。そのひとつを最近、フットパスイベントの際に試してみた。歩きながら各人に20本とか50本の「ノルマ」をお願いして、ササを手で折ってもらうのだ。夏前だと茎は柔らかなため節の部分を支点にして力を加えるだけでたやすく折れるのである。コツを飲み込んでくれると積極的に「ササ除去」をしてくれるようになる。20人のウォーカーが50本ずつ折ったら、1000本に達する計算になる。次の段階として剪定バサミをもって、一定区間だけでも作業をしてもらうことも考えています。フットパスなどを歩かせてもらった恩返しだと思えばよい。