国内各地を歩いていると特定の個人に的を絞った記念館が見つかる。俳優、歌手などの芸能人だけでなく、歴史上の人物も多い。ウォーク途中に出合ったら時間の許す限り見学するようにしている。

実は私自身が前々から行ってみたいと思っていた記念館が3つある。①琵琶湖周航記念館(滋賀県高島市)、②戦没した船と海員の記念館(兵庫県神戸市)、③大和ミュージアム(広島県呉市)である。①は十数年前に京都から小浜まで歩く鯖街道ウォークの途次、立ち寄ったものの、時間が足りず、10年後に一人で出向いたのを思い出す。ここに3時間くらい滞留して多彩な歌手による周航の歌を聞きまくったものだ。あまり長くいるものだからスタッフが何度か覗きに来たほどだ。この歌は私にとって青春の記念碑なのだ。調べたらまだ存続していることが分かったのでまた行ってみたい。

②と③は太平洋戦争にかかわりのある施設だ。戦争は軍人だけでは済まない。民間の船舶といえども戦時中は海軍の指揮下に置かれ、おびただしい数の商船が沈められ、10万人超の船員が海の藻屑と消えている。その実態を知る場が②だ。③は不沈戦艦と呼ばれながら終戦間際にあっけなく沈められた戦艦大和をキーワードに添えた記念館である。

ウォークツアーに合わせて行けないものかと、虎視眈々と機会を狙っているのだが、さていつ実現できるのやら。気楽に待つとしよう。