鳥取県は学生時代に日本海沿いをヒッチハイクして以来だから四十何年ぶりとなる。「集い」の前日に鳥取入りをして、定番の砂丘を歩いた。
大会の会場になったのは、鳥取市の西に位置する旧鹿野町。城下町の趣を留めるのどかな町だ。参加者が歩いたのは、フットパスとして整備されたのではなく、にわか仕立てのコースだったようだ。私たちが歩いた「城下町と里山コース(約9km)」は農村地帯を巡る平坦な道だったのはよいが、100%舗装道だった。途中、数か所でお茶など「お接待所」が設けられていた。地元の女性が一生懸命だったのはよいが、ゴールの近くでビールのお接待があってもよかったのに、という声が出た。北海道のフットパス歩きに定着している「移動パブ」「臨時パブ」は、優れたフットパス文化だと再認識した。
1日目の夜の交流会で県知事の平井信治さんが出席したのには驚いた。挨拶は短く、しかも洒脱。その上、テーブルを回って一人一人にビールを注ぐサービスぶりには感心した。北海道の知事なり、首長でそこまで気づかいをする人は見たことがない。今回のイベントで最も印象に残ったというのは私だけではないようだ。
古い町並みを残した城下町のコース
湧水を利用したコーヒーの出る休憩ポイント