歩行者天国と言っても市街地にある「ホコ天」とは違う。歩く人のための道が九州には何種類もあるのだ。どんな歩行路なのか、かいつまんで紹介してみよう。

①フットパス
熊本県美里町に所在する「フットパス研究所」が中心となって、九州7県でフットパス作りを進めている。エコ・ネットワークのイベントで美里町には数回訪れているのでご記憶の方も多いはず。熊本県では県庁がフットパスを地域おこしに活かすための本格的な事業を進めている。

②オルレ
韓国済州(チェジュ)島発祥のオルレを九州に取り入れて数年が経つ。各県に2つ以上作られていて、その総延長は500kmを超すまでになっていて、年々コースは増えている。九州を一周するのを目指しているとか。実際に韓国の人達もたくさん歩きに来ていると聞く。

③九州自然歩道
環境庁(当時)が設置した全長3,000kmを超すルートがある。2月に五島列島の福江島のルートを歩いてきた。舗装路が9割以上なのが玉にキズだが、世界遺産に登録された教会群を結んでいるのが魅力的だ。同省のホームページを見ると北海道にもあることになっているが、一体どこにあるというのか?

④長距離トレイル
大分県国東半島のが有名で、何年か前に一部を歩いたことがある。結構きついルートが多く、一般向きとは言い難い。フットパスとは別物と考えた方がよさそうだ。


石橋が多く残る美里町のフットパス。


済州島と同じ道標のオルレ。遠くに見えるのは開聞岳。


自然歩道のルート上にある楠原教会。


長距離トレイルは登山に近いルートが多かった。