野外に出るのが当たり前のウォーカーにとって静かな脅威になるのが、要注意生物と呼ばれるクマ、スズメバチ、マダニなど。特にマダニは致死率の高いSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こすということで恐れられている。元々この感染症は西日本に限られていたのが、徐々に北上し、今年ついに道内でも発症が確認されている。
新聞やテレビなどでは長袖を着用するなどしてマダニの侵入を防ぐと良いと報じている。しかしいくらしっかり防護してもわずかな隙をついて人体に入り込む。街のダニ以上に巧妙なのだ。だから休憩時にまずズボンや衣服についていないかチェックする。マダニは絶えず動く生きものなので、5㎜位と小さくてもすぐ見つかる。すぐに肌に食いつく訳ではない。
そして帰宅したら入浴前に体の柔らかな部分を中心に再度チェックする。特にヘソの下部分は要注意だ。たとえ体に食い込んでいても、その日の内なら容易に引き抜けるから慌てなくてよい。翌日以降だと皮膚科に行く羽目になる。
私はこれまで数回、お医者の世話になってしまった。そうならないためにも野外で一次チェック、帰宅してからの2次チェックを念入りにして欲しい。