著者
浅野貞夫
価格
13,000円+税
発売日
2005年10月5日
内容
わが国には植物の分類図鑑は数多く出版されているが、本格的な植物生態図鑑は皆無に等しい。本書は植物を生態学的にとらえ、環境、気候、植物季節、種子重量、休眠型、散布器官型、地下器官型、生育型等を図と解説で判るように編集した本格的な植物生態図鑑である。
著者浅野貞夫は、植物の一生を追跡しながら春~冬、芽ばえ、花から果実、種子、休眠芽まで、特に休眠芽は季節、季節に根を掘り克明に観察し、1種類の植物の一生を2~3年かけて完成した。こうして50有余年をかけて555種類の植物図を完成した。これを1冊にしたのが本書で、日本は勿論、世界でも類を見ない植物生態図鑑である。
浅野貞夫の植物生態図について、生態学の世界的な権威だった故沼田真先生は「私は植物生態学の一つの有力な方法として生活型に興味をもっていたが、誰かがこの方法を使おうとしても普通の分類図鑑からは十分な知識を得ることはできない。そうかといって単なる分類学者には生態図は描けない。浅野さんのように分類学の知識がある上に、生態学的観点をもち野外でよく観察し生きた標本から素晴らしい図を描き上げることができる人であって、はじめて生態図鑑の執筆は可能なのである。このように一貫して生活型の観点で作られた植物生態図は世界にも全く例を見ないものである。」と評している。
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