著者
飯嶋良朗
価格
1,650円(税込)
発売日
2020年12月
内容
一人の大男が、見るも恐ろしい面付きの犬とともに、山の中で暮らしています。まわりの人々からは“テッポ撃ち(猟師)”と呼ばれていますがそれだけで生活しているのではありません。一頭ずつながらも馬と牛を飼い、畑を耕して野菜を作り、デメントリに出ては生活費を稼いでいます。男にしてみれば何の変哲もないこの暮らしを、まわりはとんでもない代物と指差します。「山賊だ」と。
何と言われようと男は気にしません。また、寂しいとも感じません。一人暮らしといっても引きこもっているのではないのです。世間との交流は欠かさぬよう努めています。人づきあいは何らかの形で持ちます。男をひどく恐れていた兄や姉たちの孫との交流もひょんなことから始まり、男の山賊暮らしにも変化が起きそうな気配です。しかし、男はそれを期待していないようです。やはり、愛犬との山暮らしがいいのです。それが続くことを願っているのです。
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