著者
小林快次、久保田克博
価格
900円+税
発売日
2006年7月25日
内容
モンゴルは世界有数の恐竜化石産出国である。特にモンゴル南部に広がるゴビ砂漠からは多くの恐竜化石が発見され,恐竜進化の解明や生態復元において多大な 成果を上げている。モンゴル恐竜の主な特徴として2つあげることができる。ひとつは,モンゴルから発見されている恐竜の研究によって鳥類の起源や進化過程 が明らかになりつつあることである。鳥類が,獣脚類恐竜(通称,肉食恐竜)から進化してきたものであると考えられるようになったのも,モンゴル恐竜の発見 によるものだ。もうひとつの特徴は世界で例を見ない化石の保存の良さである。本書では巨大な草食恐竜のサウロロフスや,それを襲っていたと思われる巨大な 肉食恐竜タルボサウルスを中心に,約8000万年前のモンゴルがどのような動物に支配され,どのような環境に生きていたのかを紹介する。草食恐竜プロトケ ラトプスを襲う肉食恐竜ベロキラプトルが,格闘中に砂嵐によって生き埋めになった化石や,肉食恐竜オビラプトルが卵を温めたまま生き埋めになった化石な ど,貴重な化石記録を紹介し,恐竜の生態を復元する。恐竜ファンに必読の一冊。
63頁 A4判
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