英国ウェールズにあるCATの創立メンバーのPeter Harper氏の来日が決まった。CATとはCentre for Alternative Technologyの略で、直訳すると代替え技術センターとでもなるのだろうが、環境のモデルパークとでもいった方が実態に合っている。
数回ここを訪れた経験からいえば、自然エネルギーはもちろんのこと、オーガニック栽培、コンポストトイレ、ペイルハウス(ワラなどを断熱に用いる家)等、その実践活動は幅広い。それらを公開しているエコロジーパークなのである。
ピーター氏は1970年の中頃の創立以来、指導的役割を果たしてきた方である。今回は我われにとっても関心が高い「英国版ゼロ・エミッション」を中心に講演してもらおうと考えている。
来日は3月18日で帰国は3月31日までの2週間である。前半の18日~24日は東京、後半の24日~31日は札幌に滞在する。この機会に10年ぶりでピーター氏の話が聞けるのは嬉しい限りだ。札幌市内で一般向けのセミナーを計画している他、大学等で専門家による討議も予定している。
それにしてもと言うべきか、ピーター氏のように海外に住む人が、原発事故後の日本のエネルギー事情を憂いているのに、日本国内ではこの種の議論が低調なのは何としたことか。日本に活を入れる格好の機会になれば望外の喜びである。乞うご期待である。

ピーター氏と一緒にCATの前で(後列中央)


CATのコンポストトイレ


屋上緑化の施設