10月に入るや否や千歳、札幌の市街地にヒグマが出没したといっては、大騒ぎになっている。せっかくの連休なのに円山動物園などの客足が落ちているとか、旭山公園他で予定されていたイベントが相次いで中止に追い込まれたと各紙が大々的に報じている。
「大自然に囲まれた」を売り物にしている札幌にヒグマが生息していても何ら不思議ではないし、大自然の象徴的な存在がヒグマのはず。市街地に姿を現したか らといって、一人として怪我人が出ている訳ではない。役所や専門家はゴミの管理を徹底するように呼びかけているものの、今のところゴミステーションが荒ら された形跡はないようだ。
札幌の西区、南区では以前からヒグマが発見されたり、糞や足跡などの痕跡が見つかる度に、騒ぎになってきた。ヒグマはそんな凶悪な動物なのか、頭 を冷やして考えるべきであろう。少なくとも市内に現れたヒグマは人が攻撃対象でないことは明白である。こう言うと「事故が起きたらどうするのか」という反論が返って くる。そもそも自然に「絶対安全」などありはしない。茶番劇はもう止めよ。冬眠に備えて懸命にえさを求めているクマの身にもなってみよ!

ヒグマの新聞記事②(北海道新聞10月7日付)


ヒグマの新聞記事①(毎日新聞10月7日付)