「なぜ歩くのか?」と問われれば、口に出す出さないはともかく、健康のことを考えてのこと、ということになるだろう。しかし年齢を重ねるにつれ、歩くのが辛くなるし、歩行中に怪我や病気に見舞われることだってある。
 今年に入ってから歩いている時につまずいて転倒した例が3回あった。2人は顔面を打って傷を負った。1人は膝を痛めてしまった。どれも平坦な何の変哲もない道での出来事なのが共通している。危険な個所では十分注意するため、かえって怪我などしないモノらしい。
 病気は見えずらいため、少々厄介だ。ついこの間、こんな事故が起きた。バスでニセコ町のフットパス歩きの帰路、中山峠で休憩。バスを下車する際に一人の女性が車で倒れ込み、吐いた上、短時間とは言え気を失った。同行していた主催者が慌てて119番をした。救急車の到着まで30分以上かかった。到着する前に何とドクターヘリが上空を旋回した後、駐車スペースに着陸した。“患者”を搬送するのではなく、医師が降機して診断して飛び去って行き、結局救急車で札幌市内の病院に搬送された。
 この一件を経験して思う。体調が悪い時は遠慮なく休んでほしい。また途中で具合が悪くなったらひと声かけて気兼ねなくリタイアしてもらいたい。
 ところで、ドクターヘリの分は保険で賄われるのだろうか?心配で心配で夜も眠れない。